*.。:*+゜゜+*:.。.*:+☆ モノメイト.。*゚+.ディメイト.。*゚+.トリメイト.。*゚+.てとらめいと~ *.。:*+゜゜+*:.。.*:+☆

てとらめいと

.

スポンサーサイト

  1. --.--.--(--) _--:--:--
  2. スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

edit

ロビアク52&53

  1. 2014.05.30(金) _06:58:43
  2. 引越記事
この記事を閲覧するにはパスワードが必要です
パスワード入力

edit


【チャットログ】ぱんいち砂漠

  1. 2014.05.26(月) _12:25:05
  2. 引越記事
この記事を閲覧するにはパスワードが必要です
パスワード入力

edit

【読み物】びじほんのまえ by 作者不詳

  1. 2014.05.25(日) _21:46:15
  2. 引越記事
この記事を閲覧するにはパスワードが必要です
パスワード入力

edit

チームルーム探検!

  1. 2014.05.23(金) _06:58:08
  2. 引越記事
この記事を閲覧するにはパスワードが必要です
パスワード入力

edit

【読み物】弥涼暮れゆく空宙の向こうに・3 byすずきささ

  1. 2014.05.22(木) _06:38:18
  2. 小説
  3.  トラックバック:0
  4.  コメント:4





ナベリウス凍土の雪原をひた走る。

走って、走って、走って――……。


ふっと、風景が変わった。


それでも私は走り続ける。

ここはよく知っている場所だ。


背中のランドセルの中で、たくさんの教科書やノートが揺れて重い音を立てる。

綺麗に舗装された道。

信号に合わせて行き交う車。

でこぼこと立ち並ぶたくさんのビル、虹の架かる青い空。


この先の交差点をふたつ越えて、角を曲がれば私の住むマンションだ。


「すずー!待ってぇ!」


後ろから声が掛る。

速度を緩めて振り返ると、綺麗なピンク色の髪を揺らして、背の小さい女の子が必死で私を追いかけて来ていた。


「燈月(ほたる)!頑張って!」

「むりだよー!」


燈月は空を仰ぐと、諦めてとぼとぼ歩きだす。

私は逸る心を押さえて引き返した。


「大丈夫?」

「だいじょぶ、じゃない。ぜん、ぜん……ぜぇ、ぜぇ。わた、し。すずみたいに速く走れないってば!」

「だって早く帰りたい」

「逃げないよー。すずのお父さんもお母さんも、私のお兄も」

「そうだけど……。じゃ、こっからは歩くよ」

「そうして……」


私は、まだ顎が上がって肩で息をしている燈月に歩調を合わせて歩き出す。


アークスである父と母が、長期間の大きな討伐作戦から帰って来たとメールがあった。

そしてそのメールには、私の父と母に憧れてアークスを志していた燈月のお兄さんが、ついに夢を叶えてアークスとなり一緒に返って来た事も付け加えられていた。


早く会いたかった。

お父さんとお母さんと、燈月のお兄さんに。


「そういえばね。お姉もうちに来るって。これから行くよってメール来てた」


燈月の言葉に胸がチクッとする。

燈月にはお兄さんしかいない。

だから、燈月のいう「お姉」っていうのは、お兄さんの大切な人――。


「お姉ね、私たちに渡したいものがあるんだって。絶対誕生日プレゼントだよね!楽しみー」


燈月が頬を赤くして嬉しそうに微笑む。

燈月と私は誕生日が1日しか違わない。

去年も、その前の年も、お姉さんは燈月の友達だからって、私にも誕生日プレゼントを用意してくれていた。

笑顔が素敵な、優しい人。


お姉さんの事は、私も好き。

なのに、嬉しさで埋め尽くされていた心の中に、ぽっかりとほんの少しだけ、本当にほんの少しだけ、がっかりしている部分ができる。

お姉さんといる時のお兄さんはとても楽しそうで、私は話しかける事もできなくなって……。


(来て、欲しくないな……)


一瞬でもそんな風に思うそんな自分が嫌だった。




不意に、ゾクッと背中を不快な寒気が走った。


『ダメ……ダメだよ。この先は、ダメ……。この信号を、渡っちゃダメ……』


頭の中で、この先に行ってはいけないという警告がガンガン鳴り響く。

なのに私は足を止める事が出来ない。

燈月は嬉しそうにプレゼントが何なのかあれこれ推理している。

もうすぐ信号を渡り切る。


知ってる。

この先がどうなるのか。




私、知ってる――。




私の足が、歩道の端に届く。

突然、目の前のビルが大きな爆発音とともに大破して崩れ落ちた。

そう、そしてこの後はその崩れたビルの周りから……。


「なにあれ!!!」


燈月が悲鳴を上げる。

黒くて赤い気持ち悪い正体不明の存在。


ダーカー。


今なら分かる。

あれはダガンの群れだ。

無数に湧いて来るダガンに、街ゆく人々が逃げ惑う。

私は腰のカタナを抜こうと手を後ろに回した。

でも、手ごたえがない!


「?!」


そうだ、まだ私はアークスじゃないんだ!

どうしたら……!!


「燈月!走って!!一生分の本気で走って!!」


私は燈月の手を取ると自分の家に向かって駆け出した。

家に行けばお父さんとお母さんがいる!

きっと助けてくれる!


「わ!」


燈月と繋いでいた手が離れる。

私の速度に付いて来る事ができずに、燈月が思いっきり転んだからだった。


「燈月!」

「だっ、だいじょぶっ」


燈月の膝から血がにじむ。

私はすぐにランドセルを放り出し、燈月に背中を向けてしゃがんだ。


「おんぶするから!早く!」

「う、うん」


燈月は同級生で一番小さい。

私は同級生の中でも大きい方。

きっと、なんとかなる。

できる!


ダガンの群れは私たちに向かってもうすぐそこまで来ていた。


「燈月!弥涼!」


私たちの名前が呼ばれると同時に、炎の塊が飛んで来てダガンを焼き尽くした。


「大丈夫か、ふたりとも!」

「お兄ぃー!」


私の背中にしがみついた燈月が、涙声でお兄さんを呼ぶ。


「あー、間に合ってよかった。ってか、なーにおんぶされてんだよ。燈月は」


治まりゆく炎の向こうから現れたお兄さんが呆れ顔で笑う。

その笑顔が私の胸を突く。



もう見ることが叶わなかったはずの笑顔。



私は思わず大きな声でお兄さんの名前を呼びたくなった。

呼びそうになった。

なのに、お兄さんの名前が思い出せない。

名前。

お兄さんの名前は――?


「ほら、すりむいたところ見せてみな」


私がお兄さんの名前を思い出せなくて呆然としている間に、私の背中から降りた燈月が、お兄さんに傷の手当てをしてもらっていた。

緑色の優しい光が燈月のすりむいた膝を覆うと、あっという間に傷口がふさがっていった。


「よし。これで走れるな?燈月」

「うん」


燈月の頭をクシャっとなでると、お兄さんは真顔になる。


「弥涼」


お兄さんの真剣な声にハッと引きもどされた。


「燈月を頼むよ」

「うん」


私が大きく頷くと、お兄さんは武器を構えた。


「俺が道を切り開くから、ふたりで突っ切れ。シェルターまで走る!」

「あのっ」

「ん?」

「お父さんとお母さんは……」

「一番爆発の大きかった方へ向かった。シェルターで待っててっ言ってた。大丈夫だよ、おじさんとおばさんなら」

「はい」

「いくぞ!」


お兄さんは掛け声とともに再び火球を放った。

そして燃え上がる炎の間を縫って私と燈月は駆け抜ける。

お兄さんの技はダガンを一匹残らず焼き尽くす。

お兄さんが助けに来てくれた。

きっともう大丈夫。

なのに、怖い。

恐怖が消えない。


ダガンが怖いんじゃない。

この先で待っている事が怖い。


私は、この時の結末を、知っているから。





背後でもう一度大きな爆発音がした。

振り返ってみて見えたのは、業火に包まれる街。

それから、空を、地面を、覆い尽くした無数のダーカー。


「あ……」


立ち並ぶマンションには大きな亀裂が入り、みんな奇妙な方向に傾いていた。

私の左腕からはたくさんの血が流れていて、右手で押さえたところでどうにもならない。


「うそだ……」


凄惨な光景に怯んで後ずさると、カシャンと音がするものを踏みつけた。


「なに?」


足元に視線を落とす。

私が踏んだのは、アークスが使うロッド。

先の部分が粉々に砕けている。

そのすぐ傍で倒れているのは……。


嘘じゃかなかった。

夢じゃなかった。

間違いじゃなかった。


お兄さんは、もう動かなかった。

父と、母にも、もう会えなかった。



私の故郷だったアークスシップは、ダーカーによる侵略を受けて放棄されたからだ。



覚えてる。

忘れられるわけない。

君たちだけでも逃げろと知らないアークスに押し込められたキャンプシップ。

そこから見た、私たちのアークスシップがバラバラに千切れていく様を。







「あああああっ……!」


自分でもびっくりするほどの叫び声を上げて飛び起きる。

無意識で額に手を当てると、手のひらが汗でじんわりと濡れた。


「何?夢?」


夢だと分かり切っているのに、声に出して確認しなければいけないほど怖かった。

呼吸が浅い。

苦しい。


「今なら、私だってダガンを倒せるのに……」


どうしてあの時私はアークスじゃなかったんだろう。

そう思ってもどうしようもない。

夢でさえ間に合わせることができなかった。


「今なら、私も一緒に戦えるのに……」


泣くのを我慢しようとすると、余計にこみあげてくる。

悔しくて悔しくて、涙が止まらなかった。



 

【読み物】弥涼暮れゆく空宙の向こうに・1 byすずきささ
【読み物】弥涼暮れゆく空宙の向こうに・2 byすずきささ
【読み物】弥涼暮れゆく空宙の向こうに・3 byすずきささ
【読み物】弥涼暮れゆく空宙の向こうに・4 byすずきささ
 

* * * * * *



※この物語はフィクションです。

アーカムのメンバーが登場しますが、プレイ日記やチャットのログなどではありません。

でも、個々のキャラクターは押さえてるよ!



edit

ソルとヴィロ

  1. 2014.05.19(月) _08:17:53
  2. 引越記事
この記事を閲覧するにはパスワードが必要です
パスワード入力

edit


壊れたおもちゃに用はない!!

  1. 2014.05.13(火) _18:48:40
  2. 引越記事
この記事を閲覧するにはパスワードが必要です
パスワード入力

edit

【読み物】弥涼暮れゆく空宙の向こうに・2 byすずきささ

  1. 2014.05.09(金) _12:04:31
  2. 小説
  3.  トラックバック:0
  4.  コメント:0





「よっ、相棒!」


フランカさんから受けたクライアントオーダーの食材をそろえてアークスシップに戻って来ると、出口でアフィンに声を掛けられた。


「アフィン?どうしたの?」


私が答えると、アフィンは右手を頭に当てて顔をしかめた。

なんとなく言いにくそうにしている。


「どーしたのっていうか……お前さ、ナベリウスの凍土行けるようになった?」

「うん」

「そっかそっか!俺も今度行けるようになったんだよ。で、行ったか?」

「ううん、まだだよ」


首を横に振った私を見て、アフィンはほっと小さく溜め息をついた。


「良かったら一緒に行こうぜ。初めての場所にひとりでってのも心細いしさ」


そう言うと「こんなこと頼めるの相棒しかいないしなー」と恥ずかしそうに笑った。

誰だって初めての場所は不安だ。

けれど、アフィンはそれを「かっこ悪い」と思っているらしい。

気にする事ないのにと思いながらも、私はすぐに頷いた。

頼ってもらえるのはすごくうれしい。


「うん、もちろんいいよ」

「そう言ってくれると思った。頼りにしてるぜ、相棒」

「うん。任せて」


私は、守られる側より守る側になりたい。

だから誰かに頼ってもらえるってことは、少しずつその目標に近付けているって証明になってる気がする。

いつの日かもっと強くなって、みんなを守る存在になりたいんだ。


フランカさんに食材を引き渡して、報酬を受け取った。

それからもう一度ロビーでアフィンと落ち合い、私たちはナベリウスの森林の先に広がるという凍土へと向かった。


「おぉ、これが雪ってやつかー」

「白い……。全部が真っ白」


キャンプシップを出てすぐ、私たちはどちらともなく足を止めた。

私もアフィンも、見たことのない白銀の世界を前にしばし立ち尽くした。


大気中の水蒸気が冷えて氷の結晶となり降り積もったものだという知識はある。

けれどこんなにたくさん……地面だけでなく周囲の木々、果ては遠くの山々まで覆い尽くしている白が全部それだなんて信じられなかった。

それに氷のはずなのに、足元からはふわふわと綿のように柔らかい感触が伝わってくる。


「うっわー、見ろよ相棒。最高気温が-5℃だぜ。訓練以外でマイナスとか初めて見た」


アフィンは、目の前に開いたスクリーンの気温のところを拡大して見せてくれた。


「本当だ。そうやって数字で確認すると改めて凄いと思うよ。空気まで凍ってるみたいだよね」

「そういや、エメラインにダイヤモンドダスト見て来いって頼まれてんだよな」

「うん。どんな感じなんだろうね?」

「そうだなー。どんなんだろなー。ま、百聞は一見に如かず。運が良けりゃ見られるだろ。そろそろ行こうぜ」

「そうだね」


お互いに頷いて先へ進んだものの、またすぐに足を止めることになった。

目の前の道は途絶え、底の見えない谷が行く手を阻んでいた。

周囲は絶壁で登れそうにない。

これじゃ迂回するのも無理だった。


アフィンが恐る恐る谷底を覗きこんだ後で向こう側を眺める。


「飛び越えられっかなー……」

「さすがに無理じゃない?」

「だよなぁ?」


私たちが顔を見合わせて肩をすくめたその時、後ろから元気な声が聞こえた。

 

「あれー!?」


振り返ると、アイシャさんがこちらへ向かって走って来るところだった。

その後ろをソルさんが追いかけてくる。


「アイシャさん!ソルさん!」

「いすずちゃんとアフィンフィンみーっけ!」


アイシャさんは走って来たそのままの勢いで私に飛びついて来た。

不意をつかれて思わず後ろによろける。

けれど背後は底の見えない谷。


「ア、アイシャさん!!落ちますっ!!」


アイシャさんを抱きとめながら、ふたりで落ちてしまわないよう渾身の力で踏みとどまった。


(あ、危なかった……)


寿命が十年縮むくらい焦った私の気持ちを知ってか知らずか、アイシャさんはにこにことうれしそうに「こんにちは!」と微笑んでくれた。


「こんにちは。アイシャさん、ソルさん」

「やあ。任務中?」

「はい。私たち初めて来たんですけど、凄いところですね」

「アイシャたちもお仕事中だよー」


アイシャさんが「えっへん」とばかりに胸を張った。


「俺たちと一緒に行く?」

「お邪魔になったらいけないので……」


ソルさんがせっかく誘ってくれたのに、私は反射的に首を横に振ってしまった。

そんな私を見てソルさんは苦笑いをこぼす。


「大丈夫。邪魔になんてならないよ。それに、初めてならガイドがあった方が安心だろ」

「ラッキーじゃん。ここは先輩に甘えさせてもらおうぜ、相棒」


アフィンが嬉しそうに頷くので、私もそれにつられて結局頷いた。


「じゃぁ、お願いします」

「うん」


すぐにソルさんからパーティーへの招待状が届く。

私とアフィンがパーティーに加わったのを確認して、アイシャさんが笑顔で右腕を突き上げた。


「しゅっぱーつ!」

「って言われても、この谷越えられねーなって立ち往生してたんですけど」


アフィンがそう言って腰に手を当てた。


「あれを使うの」

「あれ?」

「?」


アイシャさんが指差した先に何があるのか分からなくて、私とアフィンは同時に首を傾げた。


「これだよ」


ソルさんは少し歩き、岩の上で青く光るサークルの前に立った。

サークルから谷の向こうに向かって同じような青い光が伸びている。


「俺の後に続いて」


そう言ってソルさんは青く光るサークルから大きくジャンプした。

なるほど、このサークルがジャンプを補助してくれるのか……と、私がなにげなく青く光るサークルに乗ると、ものすごい勢いで体が空中へと投げ出された。


「わわっ!!」


「相棒?!」と叫ぶアフィンの声が、この一瞬でもう遥か後方に聞こえた。

跳ぶつもりがないままに飛ばされてバランスを崩している上に、跳び出すタイミングも早かったらしくて、先に跳んだソルさんの背中目掛けて自分が降っていく。

このままじゃソルさんの真上に落ちる!

分かっているけど、どうしようもなかった。


(ぶつかる!!)


もうダメだと思ったその時、危険を察知して振り返ったソルさんが片腕で私の体を受けとめてくれた。


「大丈夫か?」

「は、はいっ。大丈夫です!すみませんっ」

「よかった」


ソルさんがにこっと笑うのを間近で直視した瞬間、目の前をチカチカと星が瞬いた。

これはちょっと直視してはいけないものだったかも――なんて思っていると、アフィンとアイシャさんが追いついてきた。


「すっげー!ソルさん、かっこいい!」


アフィンの声に我に帰り、まだソルさんの腕にしがみついていた私は慌ててソルさんから離れた。


「使い方はわかったよな。次、行くぞ」


ソルさんはまるで何もなかったように先に進んで次のサークルを見つけると、また最初に跳んだ。

すると、今度はアイシャさんがサークルに駆け寄り、間髪いれずにその後を跳ぶ。


「えっ」

「あっ」


私たちが声を掛けようとするも間に合わず、案の定谷の向こうでソルさんがアイシャさんに背中からのし掛かられてべしゃあとつぶれたのが見えた。


「大丈夫ですか?!」


私とアフィンが慌てて追いつくと、アイシャさんがソルさんの背中の上でぷくっと頬を膨らませていた。


「もう!ちゃんとうけとめてよね!」

「アイシャ、そういうなら受けとめられるように跳んでくれ……」


そのやりとりを見ていたアフィンが声を潜める。


「このふたりは、アイシャさんのが強いんだな」

「そうみたいだね……」


ダーク・ラグネに単身で斬りかかっていくソルさんも、アイシャさんには敵わないみたいだ。




その後も青く光るサークルを駆使して谷を飛び越え、私たちは凍土の探索を進めた。

原生生物やダーカーもそれなりに遭遇したけれど、ソルさんとアイシャさんがいてくれたお陰でそこまで苦労を感じることはなかった。


凍土に入ってどのくらい経った頃だろう。

少し前からちらちらと降りだしていた雪は次第にその量が増え、程なくして強い風に煽られ景色すらも白く覆ってしまった。


「吹雪いて来たな。視界が悪いから気をつけろ」

「はい」

「了解」


ソルさんの言葉に私とアフィンは深く頷いた。

この視界の悪さでは、レーダーがあるとはいえはぐれればやっぱり危険だ。

吹雪の中でもお構いなしに原生生物やダーカーが現れる。

なるべくレーダーを見て、先頭を行くソルさんと自分の位置を確かめながら進んだ。


突然群れで現れたミクダを四人で全部倒す。

再び走り出したソルさんを追い掛けながら、レーダーに目をやった。


「あれ?」


レーダーから感じる違和感。

アイシャさんを示すマーカーが私たちの進む方向とは全然違う方に動いていた。

私たちは二股に分かれた道の右側を。

アイシャさんは、二股に分かれていた道の左側を進んでいる。


「アイシャさん?!」

「俺、アイシャさん呼んで来るよ!」


私たちの最後尾を走っていたアフィンがアイシャさんを追った。

アイシャさんが付いて来ない事に気付いていないのか、そのまま進んで行くソルさんに声を掛けようとしたその時。

吹雪がやんで辺りがふっと静かになった。


「弥涼、ほら上」

「?」


足を止めたソルさんに言われるまま見上げると、キラキラキラキラと幾つもの小さな光が辺り一面に散らばっていた。


「ダイヤモンドダストだ」

「……すごい」


ふわふわと降る雪も綺麗だと思ったけれど、煌めきながら宙を漂うダイヤモンドダストは雪以上に綺麗で神秘的なものだった。


「綺麗だろ?」

「はい」

「見せてあげられて良かった」


そう言って、ソルさんはにこっと笑う。


「!」


また目の前を星が飛んでいく。

やっぱりこの笑顔は直視すると危険だ……。


私がそんなことを考えているなんて知る由もないソルさんは、アイシャさんの名前を呼んで踵を返す。


「アイシャ!アイシャ!」



(そうだよ。ソルさんにはアイシャさんがいるんだし)


そう自分に言い聞かせて、私もソルさんの後を追った。


「アイシャ!ダイヤモンドダストだ!エメラインのクライアントオーダークリアしたか?」

「受けるの忘れてたー。うふふふっ」

「おまえはー。何のために出てきたと思ってるんだ……」


にこにこと悪気なく微笑むアイシャさんを見て、ソルさんは大きく肩を落とす。

それでもなんだか楽しそうに見えるのはきっと気のせいじゃない。


なんか、こういうの見覚えがある。


「相棒?」

「あ……何?」

「いや、ぼーっとしてるからさ」

「ダイヤモンドダスト、綺麗だね」

「あぁ。エメラインに報告できるな。最初でいきなり見れるなんて、俺たちついてるよな」

「うん」


もう一度空を見上げてダイヤモンドダストを眺める。

アフィンの言う通り、初めての凍土でダイヤモンドダストを見る事が出来たなんてラッキーだったなーと思いながら、私は胸の奥に少しだけがっかりしている部分がある事に気付いていた。


こういうがっかりした気持ち前にも味わった事がある。

私が憧れていた人には、もう大切な人がいた。

何もできない。

どうにもならない。

どうしようもない気持ち。


もう、あんな思いはしたくない。



なのにーー。

 

【読み物】弥涼暮れゆく空宙の向こうに・1 byすずきささ
【読み物】弥涼暮れゆく空宙の向こうに・2 byすずきささ
【読み物】弥涼暮れゆく空宙の向こうに・3 byすずきささ
【読み物】弥涼暮れゆく空宙の向こうに・4 byすずきささ

* * * * * *



※この物語はフィクションです。

アーカムのメンバーが登場しますが、プレイ日記やチャットのログなどではありません。

でも、個々のキャラクターは押さえてるよ!



edit

NEW ENTRY  | BLOG TOP |  OLD ENTRY>>




PAGE
TOP

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。